引退ブログ③遠藤優
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- 3 日前
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お世話になっております。先日の全日本インカレまで31138のヘルムスを務めました、遠藤優です。引退ブログ思うままに書いてみようと思うので、長いかもしれませんがお付き合いいただければと思います。
昨年度、私たちは全員が未経験、スナイプチームのレースメンバーは6人中5人が始めてのインカレ、レース経験も少なく、ペア体重は重いところで120kgあるかどうか。
お世辞にも、他大学に対してアドバンテージがあるとは言えない状況だったと思います。
代替わり直後はこういうことを考えては不安になり、練習をしていても、本当にこれでいいのだろうかと不安を拭いきれないままでした。
2年に1度の流れを壊したい、3年からレーメンじゃなくても戦えることを証明したい、同じような状況になる次の代にその姿を見せたい、全日本常連校の流れを作りたい。
そんな思いで、ただただ必死だったと思います。
手探りで、不安を現実にはしまいと必死だった春合宿。なんとか結果を出せた春インカレ。少しの安心と少しばかりの自信がついたものの、それでもやっぱり不安で、とにかく上を目指した秋インカレまで。
振り返るとあっという間で、どの時もみんな全力でした。
最後の全日本では、もっとできた。そう思いました。それぞれの艇に悔しいところが色々とあったと思います。
全日本での記録は後輩に託します。
それでも、あんなに不安だった1年前を思えば、1年を通して結果を出せたのかなと思います。これは、チーム全員の1人1人の努力と、支えてくださった本当にたくさんの方のおかげです。
特に最後の1年、自分たちが本当に本当にたくさんの人に支えていただいて、応援していただいていることを知りました。私たちはそれがあってはじめて、ただ目標だけを追って活動ができるのだと感じました。
私たちの活動を支援して下さっている皆さま、応援して下さった多くの方に心より感謝申し上げます。

個人的なことも少し。
ヨットは男女が同じフィールドで戦う数少ないスポーツだと思います。それは競技の楽しさや魅力であると同時に、女子選手にとっては厳しい場面が多いとも感じてしまいます。
私は1年生の頃から漠然と、自分は周りと同じように練習していても、同じようには走れないだろうなと感じていました。インカレでレースメンバーを張っているスナイプヘルムスに女子は少なく、いたとしても小さい頃からやっているような経験者がほとんど。
自分が本当にそこに立てるのか、不安でした。
筋力がないから。体力がないから。体重がないから。女子の中でも軽いから。
こんなものは言い訳でしかないこと、女子だからという理由以上の原因が自分にあること、自分が1番分かっていました。
それでも、しんどい時、周りを見て羨ましく感じたり、どうしようもなく投げ出したくなったり、理由をそこに見い出してしまうこともたくさんありました。そんなもんだよな、所詮無理だよな、みたいな、諦めにも似た気持ちが湧いてくることもありました。
それでも、できると信じたくて。
女子の先輩たちが見せてくれたような姿を後輩女子にも見せたくて。
必死でやりました。
下級生の頃から同期ヘルムスの誰よりも練習したと思います。
最後の1年、それは間違いじゃなかったと思えました。
嫌になろうが、過去を振り返って、やっておけばよかったと思わないように。そうやって積み上げた過去の自分が、最後の1年を支えてくれました。
紗輝さんと海帆さんが繋げてくれたバトンを、私も後輩女子に繋げられたのではないかなと思います。
辛いこともそこそこあったのかもしれませんが、振り返ってみると総じて楽しい4年間でした。ヨットは最高のスポーツで、周りの人にも本当に恵まれました。

最後に、数えきれないほど多くの方にお世話になりましたが、その中でも数人だけ
お世話になった方々への感謝を
夏樹さん
夏樹さんの存在は科学大ヨット部にとって本当に大きなものです。未経験しかいないチームがここまで戦えるようになるには、その存在が必要不可欠でした。心から感謝いたします。
夏樹さんに言われた通りに変えると本当に変わって、つまっていたのが嘘のように艇が走り出して、何度も感動しました。
個人的には技術だけではなくて、夏樹さんがいなかったらどこかで崩れていたかもしれないなという場面が何度もありました。
ずっと信じて声をかけてくださって、本当にありがとうございました。
これからも科学大ヨット部をよろしくお願いいたします。
潮会の皆さま
多くのご支援・ご声援をありがとうございました。
遠方にも関わらず、何度も練習や運営に来てくださり、部員個々の仕事もたくさんフォローしてくださった澤田さん。インカレやその他レースにたくさん足を運び温かなご声援を送ってくださった橘高さん。会長として支援してくださった梅根さん。全員のお名前を挙げることはできませんが、その他全ての会員の皆さま。
お忙しい中たくさん支援していただいたこと誠に感謝いたします。
保護者の皆さま
日頃より現役へ温かな応援・ご支援をしてくださり、本当にありがとうございます。インカレのときには多くの方がバースまで応援に来てくださり、笑顔で見送ってくださることが本当に嬉しく、温かな応援にいつも励まされていました。ありがとうございました。
先輩方
蒔田さんの代は、4年生になってもずっと追いかけた存在でした。1年生のときに見た先輩方が格好良くて、自然と目指す場所になりました。
池田さんや赤地さんには、ヘルムスになりたてのころ基礎からたくさんのことを教えていただきました。学年が上がるにつれ、その凄さを感じていました。
笹さんの代は、勝手に追いつけ追い越せでやっていました。負けたくないと追いかけた先輩方がいたから、成長できたと思います。
先輩方が築き上げてくださった環境があってはじめて、私たちの4年間があったと感じます。ありがとうございました。
組んでくれたペアの方々
髙橋
今までにはなかったようなプレッシャーや、背負うものがある最後の1年を、こんなに楽しく、ヨットを好きなまま終えられたのは祐樹のおかげです。
個選で落水して全個を逃した時も、スタートが全然決まらなくなった時も、全女と高熱で完全に調子を崩してしまった時も、何回も私が組んでいるせいで、私じゃなかったら祐樹はもっと走れるのにと思ったことがありました。
それでも責めることなくずっと待っていてくれて、コロコロと落ちていってしまいそうな心を何度もとどめてもらいました。
そのおかげで何度でも前を向くことができ、絶対に2人で最高の景色を見るんだって思うことができました。
自分にどうしても自信が持てないときでも、祐樹となら大丈夫、そう思うことができました。
ありがとう。楽しかったです。

せきたく
正式にペアを組んでいたわけではないですが、去年はよく一緒に乗って個選などレースもたくさん出させて貰いました。
誰よりも妥協しないその姿勢を本当に尊敬します。1年前はお互いに今よりも未熟で、うまくいかないことばかりで、艇の雰囲気が悪くなってしまうようなことも多かったように思います。
その中でも、絶対に対話を投げずにいてくれて、色々話しながら乗ったあの時間があったからこそ、今があると思っています。
一緒に乗らなくなってからも、746が走っているとなんだか特別嬉しくて、何様だって感じですが、報われて欲しいと強く思っていました。
秋インや全日本で一緒に前を走ったとき、本当に嬉しかったです。
1年間バイスとして引っ張ってくれてありがとう。お疲れさまでした。

なっち
お互いが2年生、1年生の時から沢山レースに出させて貰いました。今年はワールドにも一緒に出たりして。
なっちが1年生でまだ全然練習できていない時に、ほとんど無理やり女子イン出ようって誘って、そしたら私でいいんですか、とか言って週6で練習してくれて。
少しヨットから心が離れてしまいそうな時も、そんな感じでずっと頑張るなっちを見て、この子とレース出るなら私も頑張らなきゃウソだなって思えた時が何度かありました。
上手くいかない時、私がなんとかしなきゃって、それが空回りしていることも多かったと思います。全女で目指していた場所に行けなかった時、申し訳なさと、先輩なのに引っ張ることができなかった不甲斐なさでいっぱいでした。
それでも、女子レースでおよそ2年半、ずっと一緒に上を目指すことができて、関東優勝の景色も一緒に見ることができて、幸せでした。ありがとう。

その他同期の皆さん
色々なことがありましたが、何かあるたびに手を差し伸べてくれる人がいて、話を聞いてくれる人がいて、そんなこと飛ばすように笑わせてくれる人がいて。個性的な皆さんと一緒に活動できた日々はとても楽しく、充実したものでした。
途中でやむ無く部活から離れることになってしまった同期もいましたが、その子の存在もずっとずっと心の支えでした。
きっとたくさん迷惑もかけたと思いますが、お世話になりました。この学年でヨット部に入れて活動することができて幸運でした。
これからもよろしくできると嬉しいです。
後輩の皆さん
私たちの代は後輩に恵まれていました。今年1年間良い練習を積めたのは皆さんのおかげです。私たちは至らないところも多く、きっと必死になって見えていないことも多かったと思います。それでも1年間一緒にチームを作ってくれて、チームの雰囲気を作ってくれてありがとう。皆さんのおかげで私たちは充実した活動ができました。
3年生はずっと下級生の頃から頑張っているのを見ていました。最後の方、セーリングで前に出たり、合同練で前を走ったりしだしたみんなを見て、その時に自分が負けていても、悔しさよりも喜びがありました。
私たちは全日本常連校を作ると言いながら、あまり下の代を考えられなかったかもしれません。特に私は秋になるにつれ余裕がなくなり、自覚し、申し訳ないと思いながらもそうなってしまったと思います。それでも、夏の終わりには他大学が帰り始めるような強風でも4艇、5艇でマーク練をしたり、リーチング練をしたりできるようになっていました。チームとして成長できていたことを感じ、私ができたことは少なくても、本当に嬉しく、頼もしく感じました。
最後の1年、楽しんで。すっごく応援しています。
2年生は人数も少なくて心配していましたが、夏の後半くらいから、頑張っているのを見て、大丈夫かもと思えました。1コ上についていけば大丈夫。今年が勝負だと思います。頑張って。
1年生は少ししか一緒に乗れませんでしたが、素直にヨットと向き合うみんなを見て初心を思い出させて貰っていました。1コ上が少ない分、同期のように、一緒にチームを作ってあげてください。
皆さんに、ためになるような事はあまり言えませんが、1 つだけ、偉そうなやかましいことを言うとしたら、
絶対にレースを投げないこと。
一見当たり前ですが、案外難しいことだと思います。
最後の1年、これが本当に大事だと感じました。
どちらかが投げたら口に出さずともペアには絶対に伝わります。そしてそれはもちろん悪い方向に行きます。
どんなに後ろでも、ラルに突っ込んでも、反対に鬼振れしても、ブランケから抜け出せなくても、絶対に投げない。
2人が投げずに走っていれば、思ったよりも順位が上がったりします。それぞれが1艇でも抜けたら、それはチームとして大きなポイントになります。
私自身、全てのレースでこれをできた自信はありませんが、唯一伝えられることとして書いておきます。
OGとして、力になれることがあればいつでも声かけてください。ずっと応援しています。

(柴ちゃんはいなかったので添えておきました)
ヨット部に入って、ヨットに出会えて、大切な人たちに出会えて、一緒に夢を追いかけることができて、幸せでした。
大変お世話になりました。ありがとうございました。




























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